

2024年春のフルリノベーションは、浜町本社の建物についてだけではなく、事業の再構築を含むものとなりました。Haus der TANNEという新しい屋号に込めたのは、過去からの連続性とともに、多様な因子を育てながら一家を成していく未来へ向けた思いです。
リノベーションを担当したtandemは空間設計という枠を超え、広義でのアートという専門性からコンサルティング部門との協働もすでに視野に入れています。幅広い分野を縦横無尽に繋ぎながらも「家」という一貫性を持って、これからもユニークなモノ・コト・アイディア・ソリューションを提供して、この街での商いにこだわってまいりたいです。
さて、もともと材木屋として商いを始めてまもなく120年になりますが、この間の社会変化に対応して柔軟に事業展開をしてこられたのは、まさに家業と呼べる小さな規模であったが故でもあり、この街で商いを続けていくという矜持でもあったと思います。近年の事業として皆さまの記憶にあるかもしれない「ドイツパンの店タンネ」は工房こそ閉めましたが、新しくOEMという手段を得て、旧来の品質を守りながら、あるいはより良く改良しながら今も一部商品の販売を続けております。また当時のノウハウは、STUDYとして生まれ変わったカフェの運営に生かされているほか、他社から要請されるメニュー開発は「ドイツ」の枠組みを超えて発展しています。