画家・荻野夕奈のスタジオ改修計画。荻野の絵を描くスペースがメインだが、絵画教室や展示スペースとしても運用できるようにしたいという要望があった。
床を下げて天井高を上げ搬入出に便利なようにしたが、なるべく広く抽象的な空間を目指すのではなく、あらかじめ部屋を区切って仕上げを変え、状況によって使い方を変えやすいような空間を目指した。
構造として効いている柱は無理に触らずに裏の空間を作る手掛かりとし、模様替えの際に絵や備品を片付ける場所を明確にしている。
ラワン合板の壁は補修が難しいため、イーゼルと同じφの穴を一定の間隔で空け、ピンで絵を展示できるシステムとした。